あぁ無情の日記

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TT Sync Controller を組み込む

Thermaltake Riing Plusファン

完成した本格水冷PCですが、トップに14cmが3つ、フロントに12cmが3つ、リアに12cmが1つと、計7個のファンが稼働しています。すべてThermaltakeのRiing Plusです。Riing Plusファンは9pinの内部USBコネクタと同じ形のコネクタ1つになっていて、この1本のみで給電、PWM制御、LEDコントロールを行います。通常の4pin PWMファンコネクタや、一般的なアドレサブルRGB 3pinのようなコネクタはありません。

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つまりこのコントローラーに接続しないとファン自体動作しないわけです。コントローラーには計5基まで接続できるようになっていて、電源はペリフェラル4pinから取り、マザーボードとは内部USB2.0コネクタで接続します。

ファン以外にも、CPU水枕やリザーバータンクのLEDなど、RGB PlusシリーズのすべてのThermaltake製品はこの9pinコネクタです。コントローラーを介さないと接続出来ない訳ですね。コントローラー自体はデイジーチェーンでつながるようになっている為、M/Bの内部USB2.0コネクタは1つ埋まるだけで大丈夫です。

TT RGB Plus ソフトウェア

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専用コントローラーはUSBでM/Bに接続され、TT RGB Plusというソフトウェアから制御します。このソフトが、なかなかやんちゃ者でした。Thermaltakeさん、ハードはとても良いんですが、ソフトはもう少し何とかならんですかね・・・。

光り方を制御する機能と、ファンの回転数を制御することが出来ます。このファン回転数制御がくせ者です。PWMというボタンがあるので押して有効にしてみますが、一体どこの温度をソースとして制御されているのか、まったく見当もつきません。

水温がどんどん上がって50℃を超えてもファンがほとんど回らないので、手動で回転数を上げる必要がありました。

 

TT Sync Contoroller

そこで、別売のこれを使って接続することにしました。

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 TT Sync Controllerというやつです。給電はSerialATA電源からで、9pinのRGB Plusデバイスを9台、接続することが可能です。3面の3つづつセットになっていて、PWM信号を接続するコネクタが付いています。M/Bのファンコネクタと接続することにより、PWM制御が可能になるという訳です(3台セットで)。

LED制御はアドレサブルLEDの3pinコネクタが1つ接続できます。MAXIMUS XI FORMULAには2つ、アドレサブルLEDのコネクタがありますので2台つなぎました。

 

ASUS AI Suite 3 でファン制御

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マザーボード上のファンコネクタ3つからTT Sync Controllerへ接続し、それぞれ回転数を取得出来ていることを確認。ファン一つひとつ個別の回転数制御は出来ませんが、ラジエターごとの3台ファンセットで制御が可能です。トップ、フロント、リアの3箇所で接続しました。

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ファンを自動制御する元になる温度ソースを選択(最大3つ)し、最も高い温度が採用されてファン速度が決まります。

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ラジエターを冷やす14cmファンX3と12cmファンX3は水温を温度ソースにしました。無負荷時の水温で最低速、D5ポンプの最大稼働温度が60℃なので、その手前55℃でファンがMAXになるように設定しました。

リアファンはPCHの温度と連動するように設定。

 

HWiNFO64で監視してみる

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無負荷時はこんな感じで推移。ファンはほぼ最低速で、とても静かです。ポンプの音が少し気になるくらいです。

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FF14プレイ中の負荷時です。ファンの回転速度は1000rpm、水温40℃前後で安定します。室温が高まるともう少しファンの回転は上がりそうですが、ここで釣り合う感じですね。

PCHの温度が一番高いのが気になっています。55℃付近までくるので、CPUやグラボより一番熱いのがPCHという状態に。

 

まとめ

空冷の場合、CPU温度などに連動させてファンを制御するのが一般的かと思います。本格水冷ではファンが冷やすのはラジエター(の中のクーラント)なので、CPU温度の高低とファンを稼働させたい状況が必ずしも一致しません。
ですので、ファンが冷やす対象(クーラントの水温)を温度ソースとしてファンを制御するのが一番良いと思います。

流速なんかも合わせてコントロール出来ればさらに静音化できそうですが、ポンプがPWM対応していない為今の所は固定で使うことにします。

PCH温度は、水枕があれば良いんですが・・・しばらく様子見ですね。フロントファンをサンドするのもアリかもしれません。

以上、TT Sync Contorollerを組み込む、でした。