あぁ無情の日記

自作パソコンとかゲームとか。

本格水冷のメンテナンスをする

本格水冷PCを組んでから約1年、その間メンテナンスはクーラントが減っていたので精製水を継ぎ足したくらいです。

 

使っている精製水はこちら。安いですし、使いやすいボトルとサイズ感なので本格水冷PCにおすすめです。

しかし、経路をよく見ると白い石灰質のものがこびりついているように見えます。クーラント全入れ替えと、ついでにパーツも少し変更しようと思います。

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クーラントを抜いてみたところ。思った以上にリザーバタンクの内側や、PETGチューブにびっしりと。

メンテナンスをする

クーラントはリザーバポンプの最下部にあるドレンバルブから排出します。ケース上部のラジエターや、縦置きしているGPUブロックからは排水しにくいので、ケース全体を傾けながら、ある程度で諦めます。

フィッテングをすべて外し、チューブを取り外します。このとき、残っている水が流れてくることがあるので、タオル等でパーツに水がかからないようにガードしておく必要があります。フィッティングを外してからもラジエター内から残っている水がポタポタ落ちてくることがあるので、ティッシュ等詰めてガードしておいたおうがいいです。

GPU、CPUブロックは分解して、細かい隙間を中性洗剤とハブラシで。写真取っておらず申し訳ないですが、すぐにキレイになりました。カッパーのニッケルメッキが一部剥がれている箇所がありましたが(腐食というやつか?ラジエターが銅とアルミの混在なのが良くないのかも)、気にしない。

PETGチューブは重曹に漬け置いたりしましたが、しっかりはとれず。メラミンスポンジを小さく切って、チューブの中を前後させることでキレイにしました。後で思ったんですが、石灰分ならクエン酸とかのほうが落ちたかもですね。

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これは組み直した後です。M/Bのヒートシンク~CPUブロック間のチューブはあらためて作り直しました。以前水漏れを起こした為、U字チューブは諦めたんですが、今回は強い味方がいます。

 

EKWB Leak Testerf:id:Alzirr:20191027182013j:plain

こちら、EKWBのLeak Testerです。冷却水ではなく付属のエアポンプで空気圧をかけて、リークをテストします。

使い方としてはすべての経路を組んでから、排水用のバルブあたりにG1/4スレッドで接続し、Leak Testerに付属の手押しポンプを使い空気を送り込んでいきます。圧力計が緑のゾーンまで圧力をかけます。写真手前にあるバルブを閉じ(写真は閉じた状態)、15分ほど放置。圧力計の針が減少していなければリークしていません。空気圧をかけるので、ミシミシ音がしたりしますが大丈夫。

リザーバタンクの下部、一箇所Oリングを付け忘れていた箇所があり、そこから空気漏れが分かりました。助かった。

 

EK-D5 PWM G2 Motor (12V DC Pump Motor) - Sleevedf:id:Alzirr:20191028080601j:plain

今回、ついでにポンプ交換と流量計の追加を行いました。こちらもEKWBのEK-D5 PWMというやつ。ThermaltakeのリザーバPacific PR22-D5 Plusにそのまま付きました。

PR22-D5付属のポンプは底面のダイヤルを回して回転数を調整するのですが、一度設置してしまうとダイヤルにアクセスするのがとても大変でした。そこで今回PWM信号でポンプ回転数を調整できるものに交換した訳です。

使用感ですが、PWM100%でPR22-D5の4段階くらいの騒音の感じ。高回転でもとても静かです。60%、3000RPMくらいに絞って運用してみることにします。

 

BARROW SLF-V3f:id:Alzirr:20191028080626j:plain

動いている写真なのでわかりにくいですが、羽根が回っています。裏側にPWM信号が取り出せる3PINコネクタがあり、M/Bのファンコネクタ等に接続すると回転数を読むことが出来ます。

ROG MAXIMUS XI FORMULAにはW_FLOW headerが備わっているので、そこへ接続しておきました。

Ai Suite 3読みでポンプフル回転時11L/Mとなっていました。1分間に11リットルの流量、という意味だと思います。羽根の回転速度だけなので本当かどうか分かりませんが。ポンプ回転数を落とすと流量も連動して落ちていくので、ちゃんと動作していることは分かりました。

水温に応じてポンプとファンの回転数を制御したかったんですが、ポンプ回転数は温度ソースに水温を選べない様子(どうやらCPU温度固定かも)。パフォーマンスに影響の出ないできるだけ低い回転数での運用を探っていくようにします。

 

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すすぎの為に精製水のみをいったん充填し、1時間ほど回しました。すべて排水してからクーラントを投入。1.5Lくらい使います。無事、トラブルなく動くことが確認出来ました。

毎日少しづつ汚れが溜まっていくので気付きにくいですが、想像以上に汚れていました。購入当初の輝きを取り戻した感じです。以上、本格水冷PCをメンテナンスするでした。